今回のテーマはダイエットの基本2です。
前回のダイエットの基本はこちらから。
ダイエットを行う上での大前提は、摂取カロリー<消費カロリーです。
色々なダイエット法がありますが、この大前提を守ることが一番大切です。
そして、急激なダイエットは行わないことです。
急激なダイエット(短期間で急激に体重を減らすダイエット)は、身体に多くの悪影響を及ぼす可能性があります。
どのような悪影響を及ぼす可能性があるか考えてみましょう。
1. 筋肉の減少
急激に体重を減らすと、脂肪だけでなく筋肉も減少しやすくなります。筋肉が減ると基礎代謝が下がり、太りやすい体質になってしまいます。
2. 栄養不足
急激なカロリー制限や特定の食品を極端に減らすダイエットは、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しがちです。これにより、肌荒れ、髪のパサつき、貧血、免疫力低下といった健康トラブルが起こることがあります。
3. リバウンドしやすい
急激に減らした体重は、食事量が元に戻るとリバウンドすることが多いです。短期間で減らした分、体がエネルギーを溜め込みやすくなり、ダイエット前よりも体重が増える可能性もあります。
4. ホルモンバランスの乱れ
急激なダイエットは、ホルモンバランスに影響を与えることがあります。特に女性は生理不順や無月経を引き起こす可能性があり、長期的には不妊のリスクも考えられます。
5. 心理的ストレス
過度な食事制限や体重管理は、心理的にも大きなストレスになります。食べたいものを我慢することが続くと、食欲のコントロールが難しくなり、暴飲暴食を引き起こしやすくなります。
6. 消化器官への負担
急激な食事制限により、胃や腸への負担が増え、便秘や胃の不快感を引き起こす可能性があります。
このように急激なダイエットは、身体への負担も大きく長期的にみるとデメリットの方が多いと言えます。
では、どのようなダイエット法があり、自分はどの方法を選択するとよいのか考えてみましょう。
まず、ダイエット法は、個々の体質や目的に応じて異なるため、一般的に推奨されるものをいくつか挙げます。
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バランスの取れた食事法(食事管理)
- 内容: 食品群を適切に組み合わせ、栄養素をバランス良く摂取する方法です。たとえば、野菜、果物、全粒穀物、良質な脂肪(オリーブオイルやアボカドなど)、および良質なタンパク質(魚、鶏肉、大豆製品など)を中心に摂取します。
- 推奨される理由: 健康を維持しながら体重管理を行いやすく、長期的に続けやすい方法です。
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低炭水化物ダイエット(ケトジェニックダイエット)
- 内容: 炭水化物の摂取量を制限し、代わりに脂肪やタンパク質を多く摂る食事法です。ケトジェニックダイエットでは、体をケトーシス状態(脂肪を主なエネルギー源として使う状態)に導くことを目的とします。
- 推奨される理由: 短期間で体重減少が見込まれるため、即効性を求める人に適しています。ただし、長期的な健康への影響を考慮する必要があります。
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インターミッテント・ファスティング(断続的断食)
- 内容: 1日のうちで食事を摂る時間帯を制限し、断食期間を設ける方法です。たとえば、16時間断食して8時間の間に食事を摂る(16/8法)などのスタイルがあります。
- 推奨される理由: 脂肪燃焼を促進し、インスリン感受性を改善する可能性があります。体重減少や健康改善を目指す人に向いています。
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地中海式ダイエット
- 内容: 地中海地域の伝統的な食事スタイルに基づき、野菜、果物、全粒穀物、ナッツ、魚を中心に摂り、赤身肉や加工食品を制限します。
- 推奨される理由: 心血管疾患予防や、全体的な健康促進に良いとされています。
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プラントベース・ダイエット(植物性食事法)
- 内容: 動物性食品を制限し、植物性食品を中心に摂取する方法です。ヴィーガンやベジタリアンの食事法がこれに該当します。
- 推奨される理由: 健康への利益が多いとされ、体重管理や炎症軽減に役立つ可能性があります。
そして、ダイエットを行う際には極端な方法を避け、長期的に持続可能なものを選ぶことが大切です。また、体調や目標に合わせて、適切なものを選び、組み合わせたりしながらアプローチしましょう。
次回は、各ダイエット法をもう少し細かく考えていきます。
今日も素敵な1日になりますように。