今回のテーマは糖アルコールです。

あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんね。
糖アルコールは糖の一種で甘味があるものが多く、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料として用いられています。
キシリトールやエリスリトールと聞けば「あぁ~」となる方も多いかもしれませんね。

キシリトール
キシリトールは多くの果物や野菜などに含まれており、私たちの体内での肝臓で1日あたり約15g作られています。
チューインガム等の菓子類に甘味料として広く使われています。
また血糖値を上昇させないので糖尿病患者の甘味料に使われたり、点滴用の輸液にグルコースの代用として用いられたりします。
ただし、大量に摂取すると下痢を起こすことがあるの注意してください。
キシリトールは虫歯予防に有効な甘味料として注目されています。
虫歯の発生は口の中の細菌や歯垢によって産生されるが大きな原因とされていますが、キシリトールは酸を産生せず、中和する作用も持っています。
更に虫歯の原因菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きもあります。
口の中の細菌の増殖を抑えるので、口臭予防にも効果あります。
マスクを外す生活に戻ってきてるので口臭は気になりますよね。

エリトリトール(エリスリトール)
エリトリトールはメロン、ブドウ、ナシなどの果物に含まれています。
ブドウ糖の発酵でも作られるため、醤油、味噌などの発酵食品にも含まれています。
砂糖より甘味が低く清涼感があります。
キシリトールと同様に、血糖値を上昇させないため糖尿病患者の方でも摂取できます。
ただし心疾患の危険を伴う基礎疾患のある方は、血中のエリトリトール濃度が高い場合、心臓発作や脳卒中のリスクが高くなる可能性があるので大量摂取は控えた方が良いですね。

人工甘味料に関しては、否定的な方もいらっしゃると思いますが、個人的にはバランスよく付き合っていくのが良いと思います。
最近2023年7月に、人工甘味料「アスパルテーム」に発がん性の可能性を、国際がん研究機構(IARC)、WHOおよび国連食糧農業機構(FAO)の食品添加物合同専門家委員会(JECFA)が発表しました。
アスパルテームをヒトに対して発がん性がある可能性がある「IARCブループ2B」に分類しました。
だからといってアスパルテームは発がん性があるから、危険だから一切取っちゃダメだというわけではないのです。
1日の許容摂取量を40mg/kg体重と設定されています。
気になる方はこちらで確認してみてください。

次回はカフェインについてお話しますね。
今日も素敵な1日になりますように

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