今回のテーマは、ダイエット:カロリー制限の恩恵です。
ダイエットの基本の記事はこちらをご覧ください。
ダイエットの基本
ダイエットの基本2
ここで扱うダイエットとは、体重を減らすための食事制限や生活習慣の改善と定義します。
ダイエットを行う上で、カロリー制限は重要な要素です。
ダイエットの基本でも触れていますが、摂取カロリー<消費カロリーが大前提だからです。
消費カロリーを増やす行為は、日常の活動を増やすこと。
摂取カロリーを減らす行為は、食べる量を減らすこと。
そしてカロリー収支をマイナスにする事がダイエットへの第一歩です。
もちろん、ダイエットに於いて栄養のバランスや質、アルコール摂取、基礎代謝率、ホルモンバランス、消化機能、ストレス、睡眠の質と量など様々な要因が影響を与えています。
なので、あくまで基本です。
そして、ダイエット基本のカロリー収支をマイナスにすると、我々の身体にはどのような恩恵があるのでしょうか?
今回は、それを考えてみたいと思います。
適切なカロリー制限を行うと身体にはどのような事が起こるのか
適切なカロリー制限を行うとは、健康を維持しながら無理なく持続可能な方法で、必要な栄養素を摂取しつつカロリー摂取を調整することです。
具体的には、摂取カロリーが消費カロリーを10~20%下回る程度で、栄養バランスが保たれていることが条件です。
1. 体脂肪の減少
- 摂取エネルギーが不足すると、体は蓄えた脂肪をエネルギー源として利用します。
- 内臓脂肪や皮下脂肪が減少し、体脂肪率が改善されます。
- これにより、肥満関連のリスク(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)が低下します。
2. 基礎代謝の効率化
- 筋肉量を維持しながら脂肪を減らすと、基礎代謝が安定しやすくなります。
- 長期的には、代謝が効率的になり、エネルギーを適切に消費できる体質へと改善。
3. 血糖値の安定化
- 過剰な糖質摂取が抑えられることで、インスリン感受性が向上し、血糖値が安定します。
- 2型糖尿病の予防・管理に役立ちます。
4. 心血管系の改善
-
- 血圧の改善: 体重が減ると血圧が下がる傾向があります。
- コレステロールの改善: LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が減少し、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が増加する可能性があります。
- トリグリセリドの減少: 血中脂質が減少します。
5. 炎症の軽減
- 適度なカロリー制限により、慢性的な炎症が軽減されます。
- これは、体内の酸化ストレスや炎症マーカー(CRPなど)が低下するためです。
6. 消化機能の向上
- 食べ過ぎによる胃腸への負担が減ることで、消化機能が改善。
- 適切な食事量で腸内環境が整い、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の健康が向上する可能性があります。
7. エネルギーレベルの安定
- 血糖値の急上昇や急降下が抑えられるため、日中のエネルギーレベルが安定。
- 適切なタンパク質と脂質を含むバランスの良い食事が鍵。
8. 睡眠の質の改善
- 体重が減少し、特に肥満が改善されると、睡眠時無呼吸症候群のリスクが低下します。
- 栄養バランスが整うことで、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が正常化する可能性があります。
9. 長期的な健康寿命の延長
- 動物実験や一部の人間研究では、適度なカロリー制限が寿命延長に寄与する可能性が示唆されています。
- 細胞修復(オートファジー)が活性化し、老化関連疾患のリスクが低下する可能性があります。
10. 精神的な効果
- 自己効力感の向上: 体重減少や健康改善の実感が、自己肯定感を高めます。
- 集中力の向上: 血糖値が安定すると、脳のエネルギー供給がスムーズになり、集中力が向上。
- ストレス軽減: 適度な体重減少が体調改善につながり、精神的にも安定しやすくなります。
注意点
適切なカロリー制限による効果を最大化するためには、以下を心がけることが重要です。
- 極端な制限を避ける(総消費カロリーの20%以上の削減はリスクを伴う)
- 栄養バランスを重視(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルを十分に摂取)
- 運動を併用して筋肉量を維持する。
上記のようなことが身体に起こると考えられるので、適切なカロリー制限は健康を維持増進する事を考えた場合においても、有用であると言えます。
但し、適切なカロリー制限は健康改善の強力なツールですが、持続可能な範囲で行うことが成功の鍵と言えます。
逆に、食べ過ぎ(オーバーカロリー)は身体にとっては悪影響ということです。
適切な食事量を意識して、健康な毎日を送りましょう!
今日も素敵な1日になりますように。