今回のテーマは、新生活に運動を取り入れようです。
4月に入り、新しい環境で、新生活をスタートされた方も多いと思います。
そこで、新生活を気力と活力に溢れた日々にするために、是非運動を取り入れて頂きたいと思い書きました。
しかし、運動を取り入れることにメリットもあればデメリット(考慮する点)もありますので、両方の観点から考えてみましょう!
メリット
1. ストレス軽減・メンタルヘルスの向上
エビデンス:運動はストレスホルモン(コルチゾール)を低下させ、気分を向上させる
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研究によると、有酸素運動や筋トレはうつ症状や不安の軽減に有効である(Harvard Medical School, 2021)
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軽いジョギングやウォーキングでもエンドルフィンが分泌され、幸福感を感じやすくなる(Salmon, 2001)
新生活との関係
新しい環境では仕事や人間関係のストレスが増える可能性があるが、運動によってこれを軽減できる。
2. 適応力の向上(認知機能・集中力の向上)
エビデンス:運動は脳の可塑性を高め、適応力を向上させる
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有酸素運動は脳内の「BDNF(脳由来神経栄養因子)」を増加させ、学習能力や記憶力を向上させる(Cotman et al., 2007)
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週に3回以上の運動を行う人は、仕事の生産性が高い(Sibley & Etnier, 2003)
新生活との関係
新しい環境での学習や仕事において、運動が適応力を高め、パフォーマンスを向上させる。
3. 体調管理・免疫機能の向上
エビデンス:適度な運動は免疫機能を強化し、健康リスクを低減する
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適度な運動は白血球の活動を活性化し、風邪や感染症のリスクを低減する(Nieman & Wentz, 2019)
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週150分の中強度運動(ウォーキングや軽いジョギング)は心疾患や糖尿病のリスクを30%以上低減する(WHO, 2020)
新生活との関係
新しい環境では生活リズムが乱れやすいが、運動で健康を維持しやすくなる。
4. 社会的つながりの強化
エビデンス:運動を通じて新しい人間関係を築くことができる
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スポーツやジム通いを通じて社会的交流が増え、孤独感を軽減する(Holt-Lunstad et al., 2010)
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チームスポーツを行うことで、職場や地域での適応力が高まる(Eime et al., 2013)
新生活との関係
新しい環境での人間関係構築がしやすくなり、孤独感を和らげる。
デメリット(考慮すべき点)
1. 運動を始める負担(時間・疲労)
新生活では新しい仕事や学業に追われるため、運動の時間を確保しにくい
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仕事後の疲労が蓄積すると運動を継続するのが難しくなる(Dishman et al., 2006)
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睡眠不足や過労の状態で運動を行うと逆に疲労が増し、体調を崩すリスクがある(Knutson, 2007)
対策
短時間で効果的な運動(HIITなど)を取り入れたり、移動時間を活用する。
2. オーバートレーニングのリスク
運動をやりすぎると逆効果になることがある
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強度の高い運動を過剰に行うと免疫機能が低下し、感染症リスクが上昇する(Gleeson et al., 2013)
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筋肉疲労が回復せず、慢性的な疲労につながる(Meeusen et al., 2013)
対策
適度な運動量を心がけ、休養をしっかり取る。
3. 環境による影響(ジムのコスト・安全性)
新しい環境では運動をする場所や費用が問題になる場合がある
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仕事や学校の近くにジムがない場合、運動の継続が難しい(Sallis et al., 2016)
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費用がかかるジム通いを続けるのが負担になることもある。
対策
ジムに頼らず、自宅でできる運動(自重トレーニング、ストレッチ)を活用する。
結論:新生活では適度な運動を習慣化すると良い
運動には多くのメリットがあるが、新生活のストレスや環境の変化に対応しながら、無理のない範囲で続けることが重要。
短時間の運動や、通勤時間を活用したウォーキングなどを取り入れると、継続しやすいと言えます。
まずは一歩踏み出しましょう!
今日も素敵な1日になりますように。
参考文献(一部抜粋)