今回のテーマはポリフェノールです。

ポリフェノールは植物の外皮に多く含まれ、植物に赤、黄、緑などの色をつけている色素です。
必須栄養素ではありませんが、抗酸化ビタミンよりも強い抗酸化作用を有しています。

ポリフェノールはOH基(ヒドロキシ基)水素原子と酸素原子が結合した官能基で、分子内で他の原子と結合して有機化合物や無機化合物を変化させる重要な部分)を多く持っている為、強力な抗酸化作用を示します。
ポリフェノールはビタミン類よりOH基が多い為、より強力な抗酸化作用を示しがん予防や、老化防止の効果がビタミン以上に期待されている栄養素です。

ポリフェノールの多くは水に溶けやすく吸収されやすい為、食べると30分程で作用が現れますが、2~3時間ほどでその効果は消えてしまいます。
なので、継続して摂取しなければ十分な効果は期待できないので、毎日摂ることが必要と言えます。

ポリフェノールは大きくフラボノイドノンフラボノイドに分類されます。

フラボノイド
フラボン、フラバノン、フラボノール、フラバノール 野菜や果物に多く含まれる色素で、3000種類以上もあります。強い抗酸化作用により、発がん性物質の活性化を抑制したり、血行促進抗血栓作用抗ウイルス作用などもあります。
イソフラボン 大豆に多く含まれるフラボノイドでジョセイホルモンのエストロゲンと構造が似ておりエストロゲンと同様の作用が一部あります。悪玉コレステロールをを減らしたり、血管を拡張したりする作用もあり、動脈硬化脳卒中心筋梗塞といった血管系の病気を予防する働きもあります。サプリメントととして摂る場合は30mg/日以下にしましょう。
ノンフラボノイド
アントシアニン 赤ワインなどの赤紫色の色素に含まれるポリフェノールで抗酸化作用があり、眼の網膜にあるロドプシンという物質を作る為に必要な栄養素で、目の疲れを取り、視力を改善する働きもあります。
カテキン お茶に含まれる渋み成分で、強い抗酸化作用があります。また、コレステロール血糖を下げる効果もあり口臭予防、食中毒予防にも使用されます。
カカオマスポリフェノール チョコレートやココアに多く含まれるポリフェノールで抗酸化作用のほか、アレルギーを抑えたり、ストレスを弱めたりする作用があります。
ルチン 血管収縮作用、毛細血管の透過抑制作用、毛細血管壁を強くする作用があり、脳出血の予防効果が期待されています。蕎麦や柑橘類、玉ねぎに多く含まれています。

バランスの良い食事をしていれば、十分に摂取できていると考えられますが、偏食や野菜や果物が不足している場合は、あまり摂れていない可能性もあるります。
三大栄養素やビタミン、ミネラルは必須ですが、健康増進の為にポリフェノールも意識してみましょう。
三大栄養素についてはこちらの記事をご覧ください。
ビタミンについてはこちらの記事をご確認ください。
ミネラルについてはこちらの記事をご覧ください。

次回は糖アルコールについてお話しますね。
今日も素敵な1日になりますように。

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