今回のテーマは、健康づくりのための運動です。

11月27日に第3回健康づくりのための身体活動基準・指針の改訂に関する検討会が行われました。
そこで、健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(案)が取りまとめられました。

内容としては、運動量の多い人と少ない人とを比較した場合、運動量の多い人の方が、
循環器病、2型糖尿病、ガン、ロコモティブシンドローム、うつ病、認知症の発症・罹患リスクが低いということです。
そして、WHO(世界保健機関)が公表した身体活動・座位行動のガイドラインでは、身体活動を実施することで、循環器病、2型糖尿病、ガンが予防され、うつや不安の症状が軽減とともに、思考力、学習力、総合的な幸福感を高められるとされています。
また、WHOは全世界における死亡に対する危険因子として、高血圧喫煙高血糖に次いで、身体活動・運動の不足第4位に位置付けています。
こうしたことから、身体活動・運動の意義と重要性を広く国民に認知・実践されることは、超高齢化社会を迎える日本人の健康寿命の延伸に有意義であるということです。

今回推奨されている身体活動・運動を私なりに要約すると、

全体の方向性 今よりも少しでも多く身体を動かす
  身体活動 座位行動
高齢者 歩行又はそれと同等以上の運動を1日40分以上
筋力トレーニングを週2~3日
座りっぱなしの時間を減らす
成人 歩行又はそれと同等以上の運動を1日60分以上
筋力トレーニングを週2~3日
身体を動かす時間が少ないこども 中強度の運動を1日60分以上
筋肉や骨を強化する運動を週3日以上

※上記の表を目安に、ご自身の体力等を考慮して運動を行ってください。

筋力トレーニングを週2~3日の内容としては、自重トレーニング(スクワットや腕立て伏せ)やウエイト(おもり)を負荷として利用するウエイトトレーニング(マシンやダンベルを使用)があります。
特定の部位を重点的に鍛えるのではなく、全身の大きな筋群をまんべんなく鍛えましょう。
筋力トレーニングの負荷は少しずつ高めていきましょう。
筋肉は年齢に関係なく鍛える事が出来ます。特に高齢者は筋力低下しやすいので筋力向上に努めましょう。
週あたりのトレーニング実施時間が長くなりすぎると逆効果である可能性も示されています。

まとめると、ご自身の出来る範囲で今よりも少しでも多く運動しましょう!ということです。

今回の内容をしっかり見たい方は、厚生労働省のホームページから健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(案)のリンクを貼り付けておくので確認してみてください。

今日も素敵な1日になりますように。

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